第4回ソニックガーデンキャンプ参加者インタビュー#2

第4回ソニックガーデンキャンプ参加者インタビュー #2

「第4回ソニックガーデンキャンプ」の参加者13名をグループ別にインタビューするこの企画。

2回目となる今回も、3名の方にお話を伺いました。

ほぼ初学者であったtajiさん、nayuさん、yamaさん。それぞれの思いで飛び込んだキャンプでは、技術はもちろん、技術以外にも大きな学びを得たそうです。同じようで少しずつ違うその学びや、キャンプの雰囲気や衝撃をうけたメンターとの出会いなどについて、たくさんお話しいただいています。


<参加者紹介>

  • taji/ 東京在住 / 大学生 /参加時のプログラミング経験:1年半
  • nayu/ 東京在住 / 大学生 /参加時のプログラミング経験:1年
  • yama / 千葉在住 / 大学生 /参加時のプログラミング経験:1年

−−
ソニックガーデンキャンプには、どうして参加しようと思ったんでしょうか?きっかけを教えてください。
tajitaji
実はソニックガーデンの選考に参加中なんです。その関係でキャンプのことを知りました。今までは個人で主にPHPを学んでいたんですが、最近触り始めたRubyでチーム開発ができるというのが非常に魅力的で、参加を決めました。
nayunayu
キャンプについてはweb検索で知りました。それまでプログラミングの学習は個人で行っていたんですが、それだとテキストを読むとか動画を見るとかで、実際に作る機会がなかなか持てないんです。キャンプでは、webアプリケーションを実際にチーム開発できるとあったので、応募しました。
yamayama
私がキャンプのことを知ったきっかけは、知り合いによる情報共有でした。参加していたプログラミングコミュニティのメンバーが、Slackのコミュニティチャンネルでキャンプのことを共有してくださったんです。

もともと、HTMLやCSSを使ってwebサイトを作ったりはしていたのですが、アプリ開発の経験はありませんでした。アプリ開発をしたくてハッカソンに参加したこともありますが、期間が短いですし、キャンプみたいにメンターがつくわけでもないので、結局どう作ったらいいのかがわからなくて迷子になってしまいまして…。

そんなこともあってアプリ開発にハードルを感じていたので、メンターもつくキャンプで成長できたらいいなと思って参加しました。

−−
初学者でハッカソンに飛び込んだのはすごいですね!
yamayama
開発がしたくてハッカソンに参加したり、ワークショップに参加したりしてました。それぞれ学びのヒントになるようなものではあったんですけど、キャンプみたいに学習期間をしっかり設けて勉強するという感じではなかったので、学びを実践に活用するというところまでは持っていけなかったんですよね。
−−
それでも、キャンプでのチーム開発につながる経験になっていたのではないかと思います。
yamayama
ありがとうございます。
−−
皆さんは、この4週間のキャンプを経て、成長や収穫はありましたか?
nayunayu
実際の開発を通じて、Gitを用いたファイル共有の方法やタスクの細分化、エラー修正、デプロイといったwebアプリ開発の基本を一通り学ぶことができたと思います。コードのきれいな書き方を学べたのもよかったですね。おやつ会など、チームの仲を深めるようなイベントを用意していただいたのもありがたかったです。

僕はどちらかというと他者とのコミュニケーションが苦手な方なんですけど、チーム開発するとなると、思った以上にコミュニケーションを正確に取ることが重要だったので、その機会が豊富だったのも良かったと思っています。

yamayama
技術的に本当に学びが多かったんですが、コミュニケーションの大切さと学び方に関して、大きな気付きがありました。

実はこれまでは、エンジニアにとってコミュニケーションはそこまで重要じゃないと思ってたんです。でもアプリを作る段階で、アイディアの完成図はどこまでなのかとか、コードにどう統一感を持たせるかとか、とにかく共有しなければならないことが多くて。私は言語化するのが苦手なんですけど、チームで開発する以上は、進捗とか、エラーとか、とにかく言葉にしてコミュニケーションを取らなければならなかったので、すごく練習になったと思っています。

学び方の部分では、学習時間をより効率的に、有意義にするための方法が学べたと思っています。今回はRailsチュートリアルを2週間という短い期間で完走しないといけなかったので、とにかく走り切るための取捨選択を学べました。

あとは、ふりかえりですね。私はふりかえりに時間がかかってしまい、いつも最後まで残って書いてたんです。でも、その日の自分の行動やチームで起こったことを客観的に評価して、次につなげるためにはどうすればいいのか考えることで、明日何をすればいいのかが決まるし、そのおかげでモチベーションを維持できたんだなと思っています。

tajitaji
僕は全部とも言いたいんですが、一番面白かったのはタスクばらしですね。実際に手を動かせる段階まで物事を細分化して、ロードマップみたいにしていく過程が、思考法として理にかなってると感じました。大きな学びでしたね。

実際にやってみて、タスクばらしは、仕事だけじゃない、それこそ生きる上でいろんなことに使えそうだと思いました。極端ですけど、恋愛とか、自分磨きとか、ダイエットでもいい。大きな問題に対してどう渡りをつけるかというところで、問題を小さくして考えるというのには衝撃を受けました。

−−
タスクばらしともうひとつ、ふりかえりがソニックガーデン内でよく使われる仕事術でもあるんですが、ふりかえりもキャンプでは必ず行われます。率直にどうでしたか?
tajitaji
学生時代、部活で日誌や反省のようなものをノートに書いていたので、ふりかえりの経験自体はありますが、それを開発で使うという発想はなかったんですね。タスクばらしも合わせて、こんなに濃く実践するというのは初めてでした。

あとは、ものをつくるということ自体が、自分が成長するためには効果的なプロセスなんだなということに気付きました。モチベーションにもなりますし、作っていく過程で未知の技術にもぶつかるので、乗り越えるのに力がつきますし。成長したければものをつくるのが一番早いんだなと実感しました。

−−
キャンプの中で特に印象的なエピソードがありましたら教えてください。
tajitaji
コードレビューがめちゃくちゃ印象に残ってます。

コードレビューやエラー解決のときに、考えていることを言葉で話しながら画面を操作してくださるんですけど、それが非常に視覚的に効果的な伝え方で、「本物のすごい人はこうやって考えるんだ」っていうのを生で見てしまった!と思いました。すごく印象に残ってます。これがてっぺんにいる人なんだなって…。

nayunayu
僕は、メンバー全員で行ったタスクの細分化(タスクばらし)が、特に印象に残っています。

新しい機能を作るとき、いきなり作り始めるのではなくて、まずいくつかのタスクに分けることで、こんなに効率が上がるんだなと実感できました。チームでドキュメントを共有して、一つずつタスクを考えていったんですけど、そういう経験は初めてで、本当に印象的です。tajiのいうように、日常生活でも応用できる考え方だとも思いました。

yamayama
私は最後の発表会が印象的ですね。

ソニックガーデンの社員さんもいらっしゃるのでものすごく緊張してしまって。スライド作るにしても、どこまでユーモアを入れていいのかさえ分からなかったんですけど、皆さんチャットで盛り上げてくださったりして、「あ、こんなに自由でいいんだ」って、自分の中で衝撃的でした。ソニックガーデンの文化なのかもしれませんが、社員も何も関係なくフラットに接してくださる雰囲気が、すごくいいなと思いました。この雰囲気があるから、開発中もコミュニケーションが取りやすかったのかもしれません。

−−
チーム開発について、皆さんいかがでしたか? yamaさんはハッカソンにも出てますし、初めてではなかったかと思いますが。
yamayama
そうですね、チーム開発の経験はありますが、キャンプでのチーム開発は以前のものとは違って、チームの一員として深くコミットできたっていう実感がありました。

以前のチーム開発では、あまり技術的にコミットできなかったので、どうやって進めていいか分からなくてなかなか作業が進まなかったりっていうことが多かったんです。でも今回は、チームの中に入社1年目のソニックガーデンメンバーの方がいて、その方がかなり引っ張ってくださったので、スムーズに開発をするには何が重要なのかよく分かりましたし、勉強になりました。

nayunayu
特にエラー解決が大変だと感じたんですが、1人で学習しているときに比べて、チームメンバーやメンターの方々のサポートが受けられたので、具体的なエラーの解決方法だけではなくて、エラーとの向き合い方や考え方まで学ぶことができたなと思っています。

あと、ここでもコミュニケーションを取ることが大事なんだなと実感しましたね。自分の状況を正確に他の人に伝える技術をもっと磨きたいです。

tajitaji
nayuと同じですが、エラー解決については、僕もすごく助かったと思っています。僕が見つけるエラーと、他のメンバーが見つけるエラーって違うんですよね。僕が見逃しているところを見ていてくれたりとか、シンプルに解決方法に関する知識が多いっていうこともあったんですけど、これは助け合いだなと。

あと、皆さんとにかく優しかった。「これ、分かんないです!」ってすぐ言える雰囲気がありがたかったですね。

−−
何でもすぐ言える雰囲気は大事ですよね。今回のキャンプも全体的に良いムードだったようで、何よりです。
−−
コードレビューについての感想もお聞かせください。
tajitaji
ただプログラムが動けばいいわけではなくて、可読性や保守性まで気を配られてるというのを感じました。あと、本当は指摘してくださったところ以外にも、たくさん改善点があったんだろうなと思うんです。実際、僕たちはキャンプ生なので、甘めにレビューしてますよ、とメンターもおっしゃってたので、見えてる景色が全然違うんだな、すごいエンジニアにレビューしてもらってるんだな、と思いました。
nayunayu
やっぱり1人で作ってるのとは全然違うんだなというのが率直な感想です。書き方に統一性を持たせるべきだというのは知っていたんですけど、できてると思っていても、他の人が見ると意外と分かりにくい箇所がいくつも見つかったので、書き方を揃えて他の人にも見やすくする大切さを実感しました。
yamayama
書く側の視点じゃなくて、読む側の視点での意見をもらえるというのは、大きかったです。コードを読む時にとにかく細かく統一するのがすごく印象的で、それは細かい部分の差を埋めていくことで、読む側にとって格段に分かりやすくなるんですよね。そこが分かったので、コードを書く時により注意するようになりました。

あと、書き方についても、ただ実装して機能が動いていればいいわけではなくて、チームの中でコードをよりきれいに書くためのまとめ方みたいなものも学べました。

−−
では最後に、これからソニックガーデンキャンプに参加する人や、参加を迷っている人に向けて、メッセージをお願いします。
tajitaji
すごく賢くて全部自分でまかなえます、という方もいるかもしれませんが、一般的には独学できる範囲って限界があると思うんですよね。チーム開発はチームでしか得られない学びがあります。開発の流れであったり、開発ってどういう感じなんだろう、を知りたい方は、キャンプに参加した方が絶対プラスになると思います。
nayunayu
webアプリケーションの開発を学びたいけれど、実際に1人で開発するのはハードルが高いと思っている方に、特におすすめできると思います。

Rubyもアプリ開発もまったく初心者であっても、Railsの基礎からチームでの開発まで手厚くサポートしていただけるので、挫折せずにスキルを身につけることができると思います。アプリ開発を通して、プロの方のアドバイスを学べるというのもとても良い環境でした。もし迷っているなら、ぜひ参加をおすすめします。

yamayama
意外となんとかなるっていうのが、参加した私の率直な意見です。参加する前は、技術力がないとダメかなとか、不安な気持ちも大きかったんですけど、技術はキャンプ内で学べますし、チーム開発の進め方とか、毎日のふりかえりとか、技術だけではない学びもあります。

初学者にとってすごく整った環境です。メンターがサポートしてくれますし、チームで助け合いながら作業を進めるので、いざとなれば頼れる人がいるっていうのも心強いところですね。なので、やる気とコミュニケーション力があれば、技術は後からついてきます。意外となんとかなります!

−−
みなさん、ありがとうございました!

(文 / インタビュアー・土佐 光見)

2023冬開催の第5回キャンプ事前案内申し込み受付中!

2023冬に第5回キャンプの開催を予定しています!参加を希望される方はこちらからお申込み下さい。

キャンプの募集開始時に、優先的にご案内をお送りいたします

シェアする

BLOG

ブログ