【第5回参加者インタビュー】作り切るために駆け抜けた濃密な2週間。それぞれが受け取ったもの、つなぐもの

2024年1月15日(月)〜2月9日(金)にかけて、「第5回ソニックガーデンキャンプ」が開催されました。

ソニックガーデンキャンプは4週間かけて行われる無料オンラインプログラミング合宿です。

前半2週間では、Railsチュートリアルをチームで走破します。後半の2週間でチームメンバーを入れ替え、オリジナルアプリをチームで開発。最終日には、開発したアプリをソニックガーデンのプログラマたちの前で発表する、アプリ発表会の場が用意されています。

キャンプ期間中は、前半・後半ともにソニックガーデンのプログラマをメンターとして各チームに配置。開発や進め方やふりかえりの方法の指導、学習・開発の質問対応・アドバイスにはじまり、最終週にはコードレビュー会も行います。

前半2週間、Railsチュートリアルの学習に4名が参加し、後半2週間のチーム開発ターンからは、さらに4名が参加という形式で開催された第5回。8名全員で、励まし合い、切磋琢磨しながらしっかりと成果物を発表することができました。

今回は、その中から後半の2週間、チーム開発のターンから参加した4名にグループインタビューを実施しました。

チーム開発の雰囲気や、キャンプで得られた学びについてなど、濃密な2週間をふりかえっていただきました!


<参加者紹介>

名前 / 学生or既卒 / 参加時のプログラミング歴

  • taiyo  / 学生 / PHP・Rails・Next.jsを使うインターンシップを経験
  • maeko / 学生 / 8ヶ月前からRubyを勉強
  • yocchan / 学生 / PHP、Railsを数ヶ月触ったことがある
  • syuya / 学生 / 10ヶ月ほど経験。Railsは1ヶ月

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まず最初に、ソニックガーデンキャンプを知り、参加しようと思ったきっかけを教えてください。
taiyotaiyo
元々ソニックガーデンという会社の存在は知っていました。ずっと頭の片隅にあったというか、気になる会社だなと思っていて。それで就活を意識し始めた時期に、どこかにインターンに行きたいなと思ってまとめサイトを巡っていたら、キャンプの情報がそこに載っていて、すぐに申し込みをしました。
maekomaeko
キャンプの情報をキャッチしたのはXの投稿でした。実は前回のキャンプに参加しているんですけど、その時に体調不良でチーム開発が満足にできず。今回はリベンジという形で、チーム開発から参加しました。
yocchanyocchan
以前からソニックガーデンさんに興味があって、カジュアル面談を受けていたんです。そこでキャンプに参加してみないかとお誘いを受けました。キャンプのことも前から知っていて、できれば参加したいと思っていたので、今回参加できて嬉しいです。
syuyasyuya
僕も、キャンプのことは就活の流れで知りました。自社開発している会社、できれば受注から開発まで一貫してやってるところがいいなと思って探していたところに、ソニックガーデンのホームページが引っかかったのが最初だと思います。そこで興味を持って、ソニックガーデンの採用情報なんかを調べていく中でキャンプの存在を知りました。
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皆さん、前半は個人学習の成果物を提出して、後半のチーム開発から参加されました。なぜ今回そういうスタイルを選んだのかということと、全体通してチームの雰囲気など、お聞きしたいです。
maekomaeko
前回の参加ですでにRailsチュートリアルの学習を一度こなしていたことと、学校の関係で都合が合わなかったので後半からの参加にしました。僕のチームは後半から参加した人が2人、前半から参加していた人が1人という構成で、全体的にフレッシュな感じでしたね。やりとりもスムーズにできていたと思います。
yocchanyocchan
僕もカジュアル面談を受けてからの参加でしたので、時期的にもう前半は始まってしまっていたんです。なので後半から入る形になったんですが、チームもカジュアルな雰囲気で楽しくできたという印象です。
taiyotaiyo
僕は大学の日程が合わなかったので後半からの参加にしました。チームは後半から参加した2人チームだったので、逆に前半からの人たちがどんな雰囲気でやっていたのかなって、ちょっと気になりましたね。
syuyasyuya
インターンや学校の関係で、4週間という時間をまるまる確保するのが難しかったので、後半からの参加を選びました。maekoさんと同じチームだったんですけど、年齢が近い方が多くて、ほどよく打ち解けられて楽しくできたと思っています。
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チーム開発をやってみていかがでしたでしょうか。率直な感想をいただきたいです。
taiyotaiyo
チーム開発の経験自体はあったんですけども、今回2人チームだったので、とにかくやることが膨大でしたね。以前経験してきたチームではもう少し人数が多かったので、その分作業が分担されていました。だからゼロから一通り自分たちでこなすっていう経験は今回が初めてで、そこにすごく学びがあったと思っています。
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2人チームは大変でしたね。お互いのレベル感は大体同じくらいだったんですか?
taiyotaiyo
はい、同じぐらいでした。そのおかげで気兼ねなく、特に精神的な不自由もなく、相談しながら開発に集中できました。コミニュケーション的にも、仲良く楽しくやれました。
maekomaeko
今回初めてチーム開発に取り組みました。正直、最初はちょっと難しいかなと思っていたんですけど、チームのみんなとは年も近くて、よくコミュニケーションとりながら進めていけたと思っています。
実は、最初に役割分担をちゃんとしていなくて。毎日ふりかえりを行っていくうちに、これはちゃんと分担しないといけないなと思い至って、分担表のようなものを作りました。そういうことなんかも全部話し合ってやっていけたので、すごく楽しかったですね。
yocchanyocchan
僕はtaiyoさんと2人チームだったんです。彼も言ってましたけど、コミュニケーションはかなり取りやすかったですね。つまずきなんかにもすぐ気付いて助けてもらえましたし。作業自体は多かったですけど、やっぱりすごく楽しかったです。
syuyasyuya
チーム開発はやったことがあったんですけど、デプロイまでしたのは初めてでした。本当にゼロから、仕様から考えて、タスクを分散しながらやれたのが楽しかったです。ここでは、アプリの仕様を最初から決めるのは難しいことだなという学びがありました。みんなで意見を擦り合わせながらやれたのは、本当にすごく良い経験です。
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皆さん楽しく取り組めたんですね。では、このキャンプ全体を通して印象的だったできごとがあれば教えてください。
taiyotaiyo
僕は先ほども言いましたが、yocchanさんと2人チームだったんですけど、彼が高校生っていうことが最大の衝撃でした(笑)。自分が高校生の時にこういうものに参加しようなんて思い至らなかったんで、世間は広いと思いました…。
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yocchanさん、高校生でいらっしゃるんですね。
yocchanyocchan
はい。高校2年生です(笑)。僕にとって特に印象的だったのは、前日にデプロイした時に動作がうまくいかなくて、かなり遅い時間まで2人で画面共有しながら、焦って対応したことですね。
maekomaeko
印象的だったのはふりかえりです。メンターにソニックガーデンの社員さんが入ってくださって、チームでどう開発を進めていくつもりなのかとか、その日起こった問題は何かとかを、かなり深いところまで聞いてくださったことが学びになりました。ふりかえりって何をどこまでやるのかが最初はよく分からなかったんですけど、かなりみっちり、時間をかけてやったことで、その大切さもよく分かりました。
syuyasyuya
僕もふりかえりが印象的です。開発してる中で、エラーが起こったり疑問点が出てきたりする度に、ふりかえりの時間でメンターさんに質問をぶつけたんですが、本当に遅くまで丁寧に付き合ってくださって。その面倒見の良さがすごいなと思いました。
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開催側の熱量の高さを感じとってくださるのは嬉しい限りです。メンターからコードレビューも受けたと思いますが、ソニックガーデンのコードレビューの印象についてお伺いしたいです。
taiyotaiyo
今まで受けてきたコードレビューより、はるかにコードへのこだわりを感じました。かなり細かいところまで指摘していただいて、めちゃくちゃ楽しかったですね。コードレビュー中にたくさん質問したんですが、僕がちゃんと理解するまで丁寧に教えてくださいましたし、コードについて議論ができたのが楽しかったし、学びになりました。
maekomaeko
コードレビューがほぼ初めての経験だったんですが、コードレビュー会の前日に、メンターの方々が焼肉会ついでにレビューの準備会みたいなのをしていたらしくて、そのカジュアルさがすごいなと思いました。コードを読むことが身についてる、生活に染み付いてるんだなというのがもう、すごいなと。レビューは本当に細かいところまで見てくださって、時間が伸びながらも本当に丁寧に教えてくださいました。何が大事なのか、この場だけじゃなくてこれからも応用できる知識とか、とにかくたくさん与えていただいて、ためになりました。
yocchanyocchan
僕もtaiyoさんと同じような感じですね。とにかく細かいとこまで見ていただける。あと紹介していただける参考記事もすごく的確でした。時間を惜しまずレビューしてくださるその手厚さがありがたかったです。
syuyasyuya
コードの美しさへのこだわりを感じました。他の人が読んだときにいかに読みやすいかを考えるということを、キャンプで教わりました。今まで受けてきたコードレビューの中でも圧倒的に密度が高かったです。「そんなところまで見ているんだ!」と思うくらい細かく見てくださって、とても学びが深かったです。
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コードの読みやすさ・綺麗さというのは、やはりソニックガーデンは突出してこだわっているという印象ですか?
syuyasyuya
そうですね。処理の読みやすさのような部分は他でもよく言われますが、名前の基礎までへのこだわりは、他とは違うものを感じました。
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前のお話にも上がっていましたが、ソニックガーデンの「ふりかえり」はいかがでしたか?
taiyotaiyo
今回で言うとチーム開発ですが、何か目標に向かって取り組むときには絶対ふりかえりは必要だなというのを強く感じました。ふりかえりがないと途中で道に迷ってしまいそうというか、方向をちゃんと定められてないと結局うまくいかなくなるんですよね。僕らは今回意識的にふりかえりをやることによって、次の日の目標がちゃんと明確になって、開発に集中できたので、ふりかえりの重要さを体感できたと思います。
余談ですけども、ソニックガーデンの社員さんたちも、日々働く中でふりかえりをかなりやるということなんで、実際どんな感じなのか見てみたいなと思いました。
maekomaeko
普段ふりかえりの習慣はなかったので、かなり新鮮でした。ただなんとなくふりかえってみてもだめで、例えばチームの効率を上げるためのふりかえりをするとか、仕組み化する流れが大事だということも教わったので、そこも踏まえてちゃんと役にたつふりかえりを実践できたのはよかったなと思います。
yocchanyocchan
僕も経験がなくて、このキャンプでふりかえりの重要性を体感できたと思っています。あと、ふりかえり自体がチームメンバーとのいいコミュニケーションの場にもなったなとも思ってます。ふりかえりがなかったら、もしかしたらコミュニケーションの機会も減っていたんじゃないかな。進捗を共有して、お互いの状況が常にちゃんと分かってるという点もよかったですね。
syuyasyuya
インターンで「ふりかえり」って言うと、今日やったこと、次やること、今日やったことの中での技術的な問題点を解消する、みたいな感じだったんですけど、キャンプのふりかえりは、もっと深く、自分の行動に対してのフィードバックがあったのが、すごく面白かったです。
どうしてそうなったのか、その考え方を調整して、チームとしてどう生かしていくのかっていう。目標を調整していくことで、明日の行動を変えていけるんですよね。おかげでタスクをこなすスピードも上がるし、解決の方法も決まっているので、やることが明確になってより効率が上がる、そういうふりかえりだなと思いました。
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実務だけじゃなくてチームをどう作るか自体をふりかえることができたんですね。
では、この後半2週間のキャンプを経て、収穫だったと思う点を教えてください。
taiyotaiyo
僕は現役のエンジニアであるメンターさんたちと、コードや設計について意見を交わすことで、ソフトウェアに対する理解度が上がったと思っています。キャンプに入る前は、どういうコードが正解かというのがよく分かってなくて、あやふやだったんですが、その辺りの「なぜ?」がちゃんと理解ができました。
キャンプが終わったあとに、気になったことをメンターさんに確認したんです。そしたらその場でZoomを繋いでくださって、2時間ぐらいお話ししてくださいました。その真摯な態度がものすごくありがたかったです。
maekomaeko
実際にメンターの方に入ってもらって、エラー解決をしていただく場面があったんですが、闇雲に解決していくんじゃないんですよね。仮説を立ててそれを元に解決を試みる、それで解決できたらちゃんとノウハウとしてためる、というプロセスがあるんです。
今まで、エラーが出たら闇雲にいじって、解決したらそれで終わりにしていました。何が原因か分からないけどエラー解決したぞ!で満足しまうところがあったので、全部を検証して積んでいくとそれはノウハウになるし、成長にも繋がるということを忘れないようにしようと思いました。
今後も忘れずに真似ていくことで、少しでも自分の技術を伸ばしていけたらと思います。
yocchanyocchan
自分で要件を考えることや、どういう機能があったらいいかを考えて実装するということを普段やらないので、この一連の流れを経験できたこと自体が収穫でした。あとはコードをきれいに書くように意識しようと思えたことですかね。すごく楽しかったことも、収穫です。
syuyasyuya
技術的、経験的にも全部収穫でしたが、一番は、行動に対して原因を考える、仕組み化するという癖が付いたことですね。ふりかえりの力だと思っています。仕組み化できれば意識とは関係なく継続することができるという知見とノウハウをもらえたのもすごくよかったなと思います。
本当に開催側の熱量が高かったのも刺激的で嬉しかったですし、少人数チームで、一人ひとりがいろんな役割を担えたので、とにかく学びが多かったと感じています。
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では最後に、これからソニックガーデンキャンプに参加する人、参加を迷ってる人に向けてメッセージをお願いします。
taiyotaiyo
自信がなくてもあっても、とりあえず参加してください。2週間、前半からだと4週間、かなり時間があるので、スタートがどこであってもしっかり成長できると思います。あと、何よりすごく楽しいので、最初に尻込みして諦めちゃうのはもったいないです。
maekomaeko
前半から参加するのであれば、Railsチュートリアルを完走するきっかけになると思います。1人だと完走するのは難しいかもしれないんですけど、チームなら確実に達成できると思います。チーム開発についても、2週間っていう短い時間で集中してできる環境はなかなかないと思います。すごくいい経験になるのは間違いありません。
yocchanyocchan
僕は、最初レベル感が分からなくて不安だったんですけど、迷ったらかなり助けていただけますし、チームメンバーとも仲良くなれるし、参加してすごく良かったなと思っています。もし技術的な不安を抱えていても、チームで助け合ってできるので、ぜひ参加してみてください。
syuyasyuya
後半の2週間だけでも、メンターさんが本当に面倒見が良くて、その手厚さを感じることができました。技術より意欲があれば全然大丈夫なので、どんどん参加してほしいと思います。
最初、僕もチーム開発に飛び込む時は不安だったんですけど、飛び込んでしまえばあとは夢中で楽しく過ごせるので。キャンプをきっかけに、プログラミングの楽しさとか、チーム開発の楽しさを知っていただけたら嬉しいです。
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ありがとうございました!

(文 / インタビュアー・土佐 光見)

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